2020年 新年のご挨拶
2020.01.06
新年明けましておめでとうございます。旧年中は当連合会に格別なるご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
令和2年の年頭にあたりご挨拶を申し上げます。
昨年は新天皇が即位され、令和という新しい年号がスタートを切りましたが、11月発表の内閣府の基調判断によれば、景気は輸出を中心に弱さが長引いているものの緩やかなに回復しているという判断で、先行きは雇用・所得環境の改善が続くなかで緩やかな回復が続くことが期待されている情勢であります。しかし、我々中小企業においては、先の基調判断のとおり回復基調という兆しや実感は乏しく、いまだ慎重な経営を強いられているのが現状です。
このような中、当連合会や傘下の各協同組合では「各種勉強会の開催」や「イベントの開催」などを着実に実践しながら、「魅力ある組合づくり」に向けて取り組んでいます。
連合会においては、昨年「第29回シールラベルコンテスト」の実施、「第31回世界ラベルコンテスト」への出展、「第61回年次大会・びわ湖大会」の開催等の事業を成功裡に実践してまいりました。これらの事業から「情報の共有化」「組合員企業間の連携強化」の動きも芽生え、年次大会の運営では、全日シール連合会が主催という形を取りながらも京都協組の多大なる協力により地方開催での新しい形の年次大会を無事成し遂げました。
また、春にはシールラベルコンテストの規定課題のテーマに絞った実機を使用した勉強会を関西地方・関東地方で行うと共に、各社製造部門の工場長やオペレーターの集いも大阪・神奈川(首都圏)・東北・九州などの協組で活発に行われ、一定の成果が出てきています。これらの活動は令和2年度も引き続き行い全国レベルで定着していただければと思っています。
さて、昨年から政府では「働き方改革」を唱えています。確かに「働き方改革」は少子高齢化、労働人口の減少、都市への一極集中、超売り手市場の人財マーケットなど現代においてのキーワードです。しかし義務化されなくても、「働きやすい会社」にしか人は集まりません。さらに言えば、各社が「魅力ある会社づくり」を実践していくことでシール・ラベル印刷業界が「魅力ある業界」となり、優秀な人財が多く集まる持続可能な産業になっていければと、切に願う次第です。
本年も、「第62回年次大会・東京汐留大会」「第30回シールラベルコンテスト」「第5回技術優良工場認定制度」等を実施しながら全国の会員の再結束が図れるような活動を引き続き行い、全国のアウトサイダーもこれらの活動に再度関心を持っていただき、形にとらわれずどんな形でも良いので再び組合の活動に参加していただければ幸いと願い、「組織の強化」にも尽力してまいりたいと思います。
私自身はまだ若輩者ではありますが、持ち前の行動力と異業種での経験や知識を駆使して、この一年、組合運営に引き続き尽力してまいりますのでご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様方のご繁栄とご健勝を祈念致しまして新年のご挨拶とさせていただきます。
全日本シール印刷協同組合連合会
会長 田中 祐