2021年 新年のご挨拶
2021.01.01
新年明けましておめでとうございます。旧年中は当連合会に格別なるご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
令和3年の年頭にあたりご挨拶を申し上げます。
皆様が等しく感じておられる通り、昨年はコロナに始まり、コロナに終わる一年でした。感染拡大予防に明け暮れる毎日の中で、人々は徐々に、「新しい生活様式」を確立し、実践してきました。
「新しい生活様式」では、「テレワークの実践」「ソーシャルディスタンスの確保」「3密を防ぐ対応で時差出勤・時短勤務の実践」等により、結果的に政府が提唱する「働き方改革」を加速するといった一面もありました。
当連合会においても「総会のスタイル変更」「各種勉強会の開催中止」「第62回年次大会・東京汐留大会の中止」など、苦渋の決断を迫られる中で新しい業界団体の在り方を模索し続けてきた結果、毎年実施している「シールラベルコンテスト」だけは、全国のオペレーターの技術向上や頑張っている姿を示す機会と捉えて実践致しました。幸いにも例年と遜色ない作品応募があり「経済産業大臣賞」以下の各賞が選出され、賞状・トロフィーなどの進呈が執り行われました。
コロナ禍によって諸活動が大幅に制限された感がありますが、一方でテレワーク・リモートワークの実践とともに急速に普及したZoomやMicrosoft Teamsのようなオンライン会議ツールによって、人々は地理的・時間的制約から解放されました。これらの新たなコミュニケーション手段を活用することで、首都圏に集中せざるを得なかった当連合会の諸活動にも新たな可能性が生まれつつあります。
もちろん、一堂に会して「Face to Faceでコミュニケーションをとる」ことも重要でありお互いの信頼関係を築く上でも最も大切な事ですのでこれらを上手く併用した「新しい生活様式」を確立していきたいと思っています。
一昨年から政府では「働き方改革」を唱えています。確かに「働き方改革」は少子高齢化、労働人口の減少、都市への一極集中、超売り手市場の人財マーケットなど現代においてのキーワードです。しかし義務化されなくても、「働きやすい会社」にしか人は集まりません。さらに言えば、各社が「魅力ある会社づくり」を実践していくことでシール・ラベル印刷業界が「魅力ある業界」となり、優秀な人財が多く集まる持続可能な産業になっていければと、切に願う次第です。
本年も、「第63回年次大会・金沢大会」「第31回シールラベルコンテスト」「第6回技術優良工場認定制度」等を実施しながら全国の会員の再結束が図れるような活動を引き続き行い、全国のアウトサイダーもこれらの活動に再度関心を持っていただき、形にとらわれずどんな形でも良いので再び組合の活動に参加していただければ幸いと願い、「組織の強化」にも尽力してまいりたいと思います。
この先もまだ、何が起こるかわからない、何が起こってもおかしくない、不透明な時代が続くことでしょう。このような時こそ、私たちリーダーは慌てず、騒がず、さらにその先の時代を見据えて冷静にかじ取りをすることが求められています。
最後になりましたが、皆様方のご繁栄とご健勝を祈念致しまして新年のご挨拶とさせていただきます。
全日本シール印刷協同組合連合会
会長 田中 祐