第32回シールラベルコンテスト2022第一次審査審査基準
本年度の規定課題は平圧凸版部門、輪転部門共に「ターゲット見本」を配布します。その、「ターゲット見本」と比較して審査致します。
1.アナログ作品の審査基準
@見当精度
0点 ズレが肉眼でも見える程はっきりしているもの
1点 ルーペで見るとズレが判るもの
2点 印刷の品質にかかわる程のズレが認められないもの
A画線のシャープさ
0点 画線のまわりにマージナルゾーンが肉眼でも認められるもの
1点 画線のまわりに多少のマージナルゾーンがルーペで認められるもの
2点 画線の境目がくっきりとしているもの
B網点とグラデーション
0点 網点の埋まりが著しいもの
グラデーションがはっきりとぎれているもの
1点 網点のハイライト部分に多少マージナルが認められるもの
ダーク部分で多少網点が埋まっているもの
2点 上記不具合が認められないもの
Cインキのノリとムラ
0点 ベタ部分にムラが肉眼で認められるもの
1枚のラベルで明らかにインキの濃淡が認められるもの
1点 ルーペで見て多少ムラが見える程度のもの
全体にインキ濃度が薄いもの
2点 ムラが認められず、濃度がしっかり出ているもの
D色の正確性(規定課題)
0点 カンプと明らかに色が違うと判断できるもの
1点 カンプに似てはいるが同一の色とは判断できないもの
2点 カンプの色と区別がつかないほど似ているもの
D用途(自由課題)
0点 コンテスト用またはPR用または用途の記入が無いもの
1点 用途の記入がある上に、使用状態の写真の添付があるもの
実在するクライアント名が入っていて実際の商品ラベルであ
ることがはっきりわかるもの
3.アイデア開発部門の審査基準
@印刷の具合(上記規定・自由課題の@〜C項目を統一的に判断する)
0点 印刷にはっきり欠点があるもの
1点 ちょっと難点がある程度の印刷
2点 印刷にどこといって不具合が無いもの
A独創性
0点 従来の製造方法からさほど進歩が見られないもの
1点 よく工夫された方法で作られているもの
2点 複数の新しい工夫が認められるもの
B新規性
0点 業界ではほとんど知られているもの(発表されて1年以上)
1点 聞いたことはあるが見るのは初めて(発表されて1年以内)
2点 聞いたこともなく、初めてお目にかかるもの
C機能性
0点 機能を持っていない
1点 ラベルに機能性が認められるもの
2点 機能性があり、特許出願等の記載があるもの
D実用性及び用途
0点 実用に適さない、用途及びクライアントがはっきりしていない
1点 クライアント用に作られて実際に使われているラベルである
か、使われる可能性が高いと判断できるもの
4デジタル印刷の審査基準
@見当精度
0点 ズレが肉眼でも見える程はっきりしているもの
1点 ルーペで見るとズレが判るもの
2点 印刷の品質にかかわる程のズレが認められないもの
デジタル印刷は見当が全くズレないかと言えば、機械によってそうでもないので一般の印刷と同様に採点する。ただちょっと厳しく採点してもよいかと思います。
A画線のシャープさ(解像度)
0点 画線の境目が肉眼でギザギザに見えるもの
1点 画線の境目がルーペで見るとかなりギザギザに見えるもの
2点 画線の境目が割合にくっきりとしているもの
デジタル機の解像度によって小さい文字とかは周りがギザになりますので、この項目もそれなりに採点しましょう。ただ、マージナルはないので表現を上記に変えました。
Bインキのノリとムラ
0点 インキの濃い部分に細かい筋が肉眼で見えるもの
1点 インキの濃い部分にルーペで見ると筋がみえるもの
2点 ムラが認められないもの
機械によっては、ダークの部分にヘッドの往復による筋があたかもヘアーラインのように見えるものもあります。また、薄い色が梨地のようにムラに見えるものもあります。その辺を一般の印刷と比較して採点しましょう。
C独自性
0点 別に、アナログでも印刷できる
1点 デジタルでしかできない(可変情報等)
2点 デジタルの良さを最大限に生かしている(1枚ごとに色や
写真が変わる等)
D用途
0点 コンテスト用またはPR用または用途の記入が無いもの
1点 用途の記入がある上に、使用状態の写真の添付があるも
実在するクライアント名が入っていて実際の商品ラベルであ
ることがはっきりわかるもの
※次回コンテストへの審査基準継承について
今回の採点基準による運用が円滑に行なわれることが認められる場合には、基本的にこれを継承する。