2025年 新年のご挨拶
2025.01.06
新年明けましておめでとうございます。旧年中は当連合会に格別なるご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
令和7年の年頭にあたりご挨拶を申し上げます。
令和6年は、昨今の「円安」が追い風となり、多くの外国人観光客が来日し、いわゆる「インバウンド消費」が活発化しているという明るい話題がありました。しかし一方で、国内においては「物価高」「資源エネルギー高」などによって相対的な可処分所得の減少に直面し、給与アップへの社会的な期待(圧力)も徐々に高まっていく傾向にあり、中小企業経営は難問山積で非常に難しい局面となってきています。
さて当連合会では、去る10月11日に「第66回年次大会・神奈川大会」を横浜のホテルニューグランドにおいて開催し、290名の参加者が集い、式典、懇親会を成功裏に成し遂げました。
また、シリーズ化が定着した「4委員会合同セミナー」の第3弾として、来る2月5日にリアル・オンライン併用で、「“笑い”を通じて、営業力・コミュニケーション力を高める」というテーマで『パワーコミュニケーションセミナー』を開催する予定です。多くの皆様のご参加を、心よりお待ちしております(申込締切日は令和7年1月24日、詳細はホームページで)。
このように、連合会は明るい雰囲気を取り戻しつつ順調に活動しておりますが、昨年は傘下の組合員が下請法違反の勧告を受けたり、組合行事においてハラスメントに関する問題が摘発されたりなど、「気持ちの緩み」「組織の乱れ」とも言うべき由々しき事態が発生しております。また、11月1日からは「フリーランス法」が新たに施行されました。こういう時こそ、組合員各社が「コンプライアンスの強化」について再認識して「襟を正す」とともに、公正な事業活動を推進して参るよう、業界団体としてのリーダーシップを発揮していきたいと考えています。
我々を取り巻く経営環境も厳しいものになると思われます。特にデジタルラベル印刷機の機能向上・価格低下の影響で、他業種からの参入を即す動きも活発化しており、近い将来、我々シール・ラベル業界においても淘汰・再編の波が押し寄せることが予見されます。
こんな時だからこそ、組合のネットワークを駆使して自社で対応できなくても「来た仕事は断らない」という営業体制を築き、相互扶助による共存共栄を目指して行こうではありませんか。
この先もまだ、何が起こるかわからない、何が起こってもおかしくない、不透明な時代が続くことでしょう。このような時こそ、私たちリーダーは慌てず、騒がず、さらにその先の時代を見据えて冷静に舵取りをすることが求められています。
最後になりましたが、皆様方のご繁栄とご健勝を祈念致しまして新年のご挨拶とさせていただきます。
全日本シール印刷協同組合連合会
会長 田中 祐